812345612312312347891234561231231234566しょ学年年齢学年国家であるインド 約1万7,000もの島々からなる世界有数の島嶼ネシア共和国。野菜の「じゃがいも」は、1600年頃に現在のジャカルタ市を経由してオランダ人によって日本にもたらされたと伝わり、その名前に歴史のひと幕が垣間見える。本稿ではインドネシアの教育制度や日本の高校生との交流の取り組み等をお伝えすると共に、昨年9月21・22日と本年2月8・9日にインドネシア現地で開催された「日本留学フェア in インドネシア」の様子を報告する。る。母語は地方語で、インドネシア語を国語として小学校1年次生から学習するケースが大半だという。第一外国語は英語で、前期中等教育(中学校)から必修科目として学ぶ。日本語は、後期中等教育(高校)の選択科目の一つである第二外国語の中で選択する形だ。なお、日本の外務省がインドネシア宗教省の2023年統計から引用したところによると、インドネシアでイスラム教を信仰する人の割合は87%に上る。インドネシアのスマトラ島沖には、インド・オースボゴール市に在住する高校生のほか、ベカシ市から足を運んだ者もボゴール市に在住する高校生のほか、ベカシ市から足を運んだ者もハラパン大学実に7年ぶりとなったメダン市内での日本留学フェアの開催実に7年ぶりとなったメダン市内での日本留学フェアの開催2024」によれば、2022年国際交流基金(本部東京・新宿区)によると、インドネシアの教育制度は小学校6年間、中学校3年間、高等学校3年間の6-3-3制。義務教育期間は7〜16歳の9年間となっている。総務省統計局の「世界の統計の推計人口は約2億7,550万人で、世界第4位に位置している。国語はインドネシア語で、主な地方語はジャワ語、スンダ語、バリ語などがあトラリアプレートがユーラシアプレートの下に沈み込む「スンダ海溝」が南北に長く伸びている。地震や火山噴火、津波などの自然災害が多いという点で日本と共通していると見る向きは少なくない。一方、社会的基盤は大きく異なる。実際に、日本では災害からの復旧・復興に関する研究が数多くなされている一方、インドネシアでは災害に関する社会科学的な側面からの研究は考える以上に少ないという。そのため、日本とインドネシアのさまざまな主体による共同研究や、その知見をそれぞれの社会の実態に合わせて活用することが求められている。国際交流基金が23年3月31日に公表した『2021年度海外日本語教育機関調査報告書』によれば、21年度時点のインドネシアの日本語学習者数は71万1,732人。18年度実施の前回調査と比較して2,253人(0.3%)増えて、世界の国・地域別で中国に次いで第2位となった。インドネシアでは、日本語学習者の大部分を高校生が占めているのも特徴の一つだ。以前から、日本の政府開発援助(ODA)等による援助や出資・協力活動など、日本との経済面での結びつきの強さから実利的な目的で学習する者が多かった。近年は日本のアニメーション・マンガ・J-POPを契機として、日本語を学習する若者が多いという。インドネシア現地では、小説家・村田沙耶香氏の『コンビニ人間』や湊かなえ氏の小説『母性』、柏葉幸子氏の児童文学『帰命寺横丁の夏』など、日本人作家の作品が多く翻訳されている。翻訳出版を支援する国際交流基金が主催する「マカッサル国際作家フェスティバル」は、毎年5月にマカッサル市で開催されるもので、大きな盛り上がりを見せている。昨年末12月には、国際交流基金ジャカルタ日本文化センター(インドネシア・ジャカルタ市)が現地中学生・高校生を対象とするブックレビューコンテストをSNSの「Instagram」上で実施。217件もの応募があった。インドネシアにおける日本の高校生との交流に関するトピックスとして、兵庫県姫路市が「姫路市グローバル人材育成事業」の一環で本年1月22・29日、2月5・12・26日、3月5日に行った「海外生徒とのオンライン探究学習」を取り上げることができるだろう。これは、インドネシア・ジャカルタ市の高校生と姫路市内に在住・在学する高校生等によるオンライン交流プログラムだ。初回の1月22日のみ姫路女学院高等学校(兵庫県姫路市)で、オンライン交流会に向けた日本側の参加者による発表準備のための対面勉強会が行われた。1月29日、2月12日、3月5日には、日本とインドネシア双方の高校生によるオンライン交流会が行われ、参加者が原則自宅などからアクセス。お互いの街や文化を紹介し合った。進路情報研究センター・ライセンスアカデミー(本社東京・新宿区)は昨年9月21・22日、本年2月8・9日に、在インドネシア日本国大使館や国際交流基金の後援を得て、インドネシアの日本留学希望者を対象とする「日本留学フェアinインドネシア」を開催した。いずれの会場も参加校ごとにブースを設置し、来場者が時間内に自由に移動できる個別面談形式で実施した。9月21日にジャカルタ国立大学(インドネシア・ジャカルタ市)で開かれたジャカルタ会場の参加者は、617人に上った。同大の学生のほか、近隣の高校生および高校教諭も多く来場した。翌22日にウィディヤタマ大学(インドネシア・バンドン市)で実施されたバンドン会場には366人の来場があった。参加者の多くは高校生で、家族と一緒に訪れた生徒も見受けられた。本年2月8日にパクアン大学(インドネシア・ボゴール市)で開かれたジャカルタ会場には、312人の人が足を運んだ。パクアン大の学生のほか、ボゴール市周辺の高校生も多く来場。翌9日にハラパン大学(インドネシア・メダン市)で実施されたメダン会場には、203人の参加者が詰めかけた。いずれの会場でも、参加者が入学要件や奨学金制度などについて熱心に質問をする姿が印象的だった。なお、本年10月18日にはバリ会場で、翌19日にはスラバヤ会場で同じく対面形式の日本留学フェアを開催予定だ。第72号キャリア&就職支援ジャーナル高等学校版https://daigakushinbun.com/初等教育小学校(6年間)101112初等教育小学校(6年間)* 外務省・文部科学省の発表資料などをもとに編集部で作成。いずれも複数存在する学校系統・ルートの中から代表的なものを抜粋しているため、修業年限や接続の仕方など、これによらないものもある。また、所定の学校卒業・修了、指定単位の修得等を基礎資格として実現する他の学校等への編入学については基本的に割愛。なお、海外諸国・地域に関しては、現地の制度変更等により、ここに示す情報と最新の状況が異なる可能性がある中等教育中学校(3年間)高校職業高校(3年間)1314151617181920大学(4〜6年間)中等教育中学校(3年間)高等学校(3年間)短期大学(2〜3年間)専門学校(1〜4年間)高等教育総合大学専門大学単科大学ポリテクニクアカデミー21222324(歳)グローバル・ニュース2025年3月31日(月)インドネシア日 本世界第4位の人口を誇るインドネシアの教育事情インドネシアの生徒とオンライン交流日本からは姫路市の高校生などインドネシア現地の大学が会場対面型の日本留学フェア開催日本語学習者数が第2位支持を集める日本の文芸作品ウィディヤタマ大学ジャカルタ国立大学ジャカルタ国立大学の会場には、のべ617人の参加者が来場したジャカルタ国立大学の会場には、のべ617人の参加者が来場した参加者からは入学要件や奨学金制度などの質問が多く上がった参加者からは入学要件や奨学金制度などの質問が多く上がった日本およびインドネシアの学校教育制度(概略)パクアン大学2024.9/21・22日本留学フェア in インドネシア2025.2/8・9日本留学フェア in インドネシアインドネシアの教育トピックスvol.6インドネシアの教育トピックス国際技術協力とと若者間若者間のの相互理解相互理解がが活発活発にに国際技術協力地理的特性から学際的共同研究も日本留学フェアに600人超が来場
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