キャリア&就職支援ジャーナル_第72号
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(凡例)30以上 10〜29 9〜△10 △11〜△29 △30以下 △20.9△14.03.5 △25.0△24.1△19.0△10.3 △ 8.810.5 △ 3.5△17.430.2△ 5.80.0△22.129.1△ 7.0△4.7 △1.1 △1.2 0.0△ 7.025.0△10.3△24.020.7△17.0 △4.3 △0.2 △ 5.2△22.432.8△10.3 5.3△21.133.3△12.31.3 0.5 △2.0 △ 2.3△17.4△ 7.0△16.3△4.7 1.1 3.63.6△ 7.13.4△10.3△13.8△13.9 △6.7 △ 5.2△22.4△ 5.3△17.5△0.1 4.9 業界の景況売上高12月 1 月前月比6.9 12月 1 月前月比0.9 12月 1 月前月比10.2 全業種製造業非製造業収益状況販売価格取引条件資金繰り雇用人員(資料:北海道中小企業団体中央会「道内景況調査」)「栗山と福祉」における1年間の学びを公園の「栗山と福祉」における1年間の学びを公園のバリアフリー化につなげる生徒たちの発表バリアフリー化につなげる生徒たちの発表を得たことがうかがえる。発表会の最後には、栗山町議会議員が栗山公園をより良くしていくための大人目線でのアドバイスを提供。真剣に改善を希望する場合に必要な手順や予算確保についてなど、本格的な指導を受ける貴重な場面もあった。普通科の栗山高校では、必ずしも卒業後に生徒全員が福祉の仕事に就くとは限らない。しかし、栗山と福祉の中で福祉を学ぶことで「普段から困っている人に声をかけることができる思いやりのある人になること」「どのような仕事に就いても日頃の生活から普通に介護の知識は必要であること」「将来自分や家族に対して関わる際にも必要であること」なども学ぶことができる非常に意義深い授業となっている。同校で学び、成長を遂げた生徒たちがどのような進路を選ぶのか、今後も注目したい。ている。加えて燃料費、消耗品、材料費が上昇しているため、収益も次第に悪化。さらに金利の上昇により資金繰りにも影響が出始めているとの指摘がなされた。一方、サービス業における□技術人材□不足を充足する手段としては、自社の定年社員の再雇用だけではなく、他社で定年を迎えた技術系のシニア人材を採用する中小IT企業が全道で増えているとも。今後も豊富な経験や技術スキルを若手の育成に活用するほか、人材不足を補うために、ハローワークや人材紹介会社を通じて定年後の技術系シニア人材を積極採用する中小IT企業が顕著に増加しそうとの見立てを示した。 地域教育力という大きな教育資源を持つ栗山町と連携して、教育活動の確立に向けて一体的に取り組んでいる北海道栗山高等学校(北海道夕張郡栗山町、坂上大介校長)。普通科を展開する一方、同町の教育的な強みとも言える「福祉」を学ぶことのできる教育体制に注目が集まっている。●地域と共に福祉のスキルを磨く栗山高校が門を構える栗山町では、地域全体で「福祉のまちづくり」が進められている。普通科である同校でも、学校設定科目「栗山と福祉」を設置し、福祉に興味・関心がある生徒を道内・外から集めるなどしている。「栗山と福祉」では、地域を知り、その町で「福祉」を柱として学ぶ中で、手助けが必要な人々について学習していく。知識や技術を習得すると共に自分が社会の一員としてどのような形で貢献していくのかを、3年間を通して段階的に学ぶ体制が整備されているため、福祉についてイチから学ぶことが可能だ。1年次では、福祉系分野の大学訪問やパラスポーツ体験をはじめ、車イス実習や盲導犬協会の講話の受講などを実施し、福祉分野に北海道中小企業団体中央会(本部・札幌市)は、道内の中小企業・小規模事業者の経営環境や事業の動向を把握するため、地域・業種を勘案の上、総数93人の組合役職員に情報連絡員を委嘱し、月次景況調査を行っている。令和6年度1月の調査では、前年同月との比較および、昨年末12〜1月の推移のどちらにおいても「景況」「売上高」は増加した一方、「収益状況」は減少する結果となった。「製造業」では原材料・エネルギー価格等の高止まりや価格転嫁の状況から、ついてさまざまな視点からふれ、学んでいく。2年次では、福祉の魅力として、介護技術実習や認知症VR体験、施設見学、模擬訓練など、より実践的な学びが展開される。1年次、2年次の学びを受けた3年次では、高齢者プレゼント製作やレクリエーションなどが行われ、福祉の実践者としての学びを深める。「栗山と福祉」をはじめ、「総合的な探究の時間」、または体育、家庭科、数学などの教科とも連携しながら「学習・体験」「振り返り」「スライド作成・発表」「反省」を繰り返して自分探しを行うのが同校の教育体制の特徴だ。また、進路行事としては職業ガイダンスやインターンシップ、大学見学、進路相談会などを実施。これらの機会を通して、職業観の育成や自己の希望進路売上高・売上個数が増加しても収益は悪化しているとの指摘がなされた。また、人手不足や後継者問題などの課題についても声が寄せられたという。製造業のうち「食料品」は、昨年末は全道で大半の食品の価格が前年より高騰。原材料、光熱費、物流費、人件費の高騰により売上高・売上個数が増加しても収益は悪化している。「窯業・土石製品」においては、道央地域で新幹線工事や再開発事業等により一定の需要はあるとし、そのほかの地域では、公共・民間需要の落ち込みから砂利の売上や利益が減少していると指摘した。「鉄鋼・金属」を見てみると、鋳物製品の景況は全道で総じて悪く、自動車向け・建設向けの製品は減少した。しかし、室蘭地域の実現へと向かえるように支援していくという。●1年間の学びをまとめた発表会年度末直前の2月20日には、1年次が令和6年度の「栗山と福祉」での1年間の学びの総括と栗山公園のバリアフリー化に関する発表会を実施した。栗山町議会や町役場などからも参加者があった。全10班がそれぞれ作成したスライドには、版権フリー素材のイラストが多めのものや写真を交えたものがあり、どちらのタイプが見やすく、分かりやすいかという点でも発表会は行われた。栗山公園の問題点として、歩道に段差や凸凹が多かったり、木々の枝が歩道に飛び出していたりして、子どもや高齢者、障害者の人々に危険がおよぶことが判明したと発表。生徒たちは、バリアフリー化には道の舗装をはじめ、公園の利用者が過ごしやすい空間を同じ立場になって考えることが大切であると論を展開した。国内造船所は昨年に引き続き新造船を受注。船舶を取り巻く環境は良好だといい、令和6年度の業績は計画を大きく上回る見込みで予想される。将来の新造船燃料実用化に向けたアンモニア燃料の輸送船の着工も進み、環境に優しい水素船の研究開発も推進する。「一般機器」においては、全道で資材価格の上昇に加え、防災用の薬剤がほぼ中国からの輸入に頼っている現状から、輸出規制によりさらなる価格上昇が見込まれるとした。レアメタル等の海外依存度の高い製品の安定供給・輸入の健全化が必要だという。「非製造業」に目を向けると、冬の観光シーズンで外国人観光客は各地で増加する反面、地元・道内の客足は鈍く、物価高騰から家計に影響する商品が値上が特に、事前に校内で実施されていた介護実習を含め、実際に車イス体験をしたことは生徒たちにとって得がたい経験となったようだ。車イスの基本的な操作方法はもちろん、実際に外で利用した際には段差や凹凸、急な坂がある道を通る大変さや恐怖など、実際に車イスを用いる実習経験をしたからこそ気がつくことのできた点も多い。加えて、介護実習では白杖体験も実施。点字ブロックに沿う歩行などは想像以上に苦労することを生徒たちは理解し、自分は見えるからこそ、見えない人の立場になって考えるべきと再認識した。白杖の種類や利用者との相性、そして何よりも相手の立場に沿ったコミュニケーションの重要性を学んだ。栗山と福祉での授業を通して、生徒たちは「若者が高齢者特有の苦労を理解するためにも、両者の交流を増やす必要がある」「ICTによって介護現場が働きやすくなっていることを知り、介護のICT化に興味がわいた」「その人の視点に立って物事を考えることが大事だと学んだ」などとコメント。これまでの活動による経験から多くの学び■景況天気図(前年同月比)りし、節約志向の高まりで売上は低迷しているとの報告が上がった。「卸売業」に関しては、道央地域において1月の同組合買付高は仲卸・荷受15億766万3,000円(税抜)で、前月実績額より3億5,242万2,000円ほど減少した。中国の春節など、今後アジアからの観光需要が伸びる印象があるが、2月初旬の大寒波によって生産地の作物が被害を受けており、収益は確保できない懸念があるとした。「サービス業」では、全道で地質調査関連の受注契約総額が4月からの累計では前年度に比べて10%程度増加するも、前年同月比で数パーセント程度減少し北海道中小企業団体中央会第72号キャリア&就職支援ジャーナル高等学校版https://daigakushinbun.com/北海道2025年3月31日(月)北海道北海道栗山高等学校栗山高等学校& FactData地域と学校が共働で福祉の学びを展開地域と学校が共働で福祉の学びを展開「栗山と福祉」を通して人として成長「栗山と福祉」を通して人として成長2北海道全体にインバウンドによる大きな盛り上がり背景に収益状況が振るわない実態 北海道中小企業団体中央会地域連携による教育体制のの景況天気中小企業北海道北海道

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