キャリア&就職支援ジャーナル_第69号
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パリ技術短期大学部グランゼコール(3〜5年間)大学(3年間)1112131415161718192021222324大学(4〜6年間)短期大学(2〜3年間)専門学校(1〜4年間)各種専門学校(歳)123451234123123452345678912345612312312345610* 外務省・文部科学省の発表資料などをもとに編集部で作成。いずれも複数存在する学校系統・ルートの中から代表的なものを抜粋しているため、修業年限や接続の仕方など、これによらないものもある。また、所定の学校卒業・修了、指定単位の修得等を基礎資格として実現する他の学校等への編入学については基本的に割愛。なお、海外諸国・地域に関しては、現地の制度変更等により、ここに示す情報と最新の状況が異なる可能性がある学年年齢学年第69号キャリア&就職支援ジャーナル高等学校版人気キャラクターに扮するコスプレイ人気キャラクターに扮するコスプレイヤーも多く来場したヤーも多く来場した音楽等の日本のポップカルチャーと、武道や茶道等の伝統文化が合わせて発信される注目のイベントだ。11年6〜7月にかけてParis Nord Villepinteで開催された「JAPAN EXPO 2011」には、外務省(国際交流基金)、農林水産省、経済産業省、観光庁が4省庁連携で参加。11年3月に起きた東日本大震災に当たってのフランスからの支援に対する感謝を表明すると共に、農水省の参画のもと、日本の食に対する風評被害対策の取り組みを実施した。JAPAN EXPO PARIS 2024の会場内で実施されたラ社の「日本留学フェア in フランス」は、日本語学校等がそれぞれブースを展開し、参加者が自由に説明を受ける方式で行った。各ブースには、各日20〜35人ほどの参加者が着席。学校担当者と通訳を介さずに直接日本語で会話するなど、日本語の運用能力に優れた者も見受けられた。また、JAPAN EXPOに来場しているだけあって、日本のサブカルチャーへの関心が高い参加者が多かった。ラ社は2025年7月3〜6日に、同じくParis Nord Villepinteで開催が予定されている「JAPAN EXPO PARIS 2025」内で、また10月4・5日にはパリ市内で「日本留学フェア in フランス」を実施予定だ。日本のポップカルチャーや伝統文化などが広く発信される「JAPAN EXPO」日本のポップカルチャーや伝統文化などが広く発信される「JAPAN EXPO」3月11日、東京都立工芸高等学校(東京都文京区)の生徒6人がコルベール高等学校(フランス・パリ市)を親善訪問し、両校のパートナーシップ協定の調印式に参加したことにふれておこう。東京都立工芸高校では、2018年からフランス現地の高校と映画の共同制作等を通じた交流を重ねてきた。21年からは、この活動に1868年創立の伝統校であるコルベール高校が参加。24年3月、両校のパートナーシップ協定の締結に至った。パートナーシップ協定の内容は、年間1本の短編映画の共同制作を継続することに加え、両校の生徒にとって望ましい交流内容を構想・実施することだ。3月9日より東京都立工芸高校の映画研究部の生徒6人が□親善大使□として渡仏し、コルベール高校内で行われた調印式に参加した。今後も、高校生同士が日仏の文化を理解し合う活動を安定して続けていくことが期待される。進路情報研究センター・ライセンスアカデミー(本社東京・新宿区)は、フランス現地時間の昨夏7月ノールordarisN11〜14日、PヴィルパントVillepinte(フランス・パリ市)で「日本留学フェア in フランス」を開催した。期間中は会場のParisNord Villepinteで、JTS Group(本社フランス・セーヌ=サン=ドニ県)が主催するヨーロッパ最大規模の日本文化の総合博覧会である「JAPAN EXPO PARIS 2024」が開催され、四日間の会期中に約20万人以上が詰めかけた。2000年にスタートしたJAPAN EXPOは、マンガ、アニメーション、ゲーム、 政治や歴史、宗教、ファッション、芸術、食文化など、さまざまな分野で世界に大きな影響を与えているフランス共和国。今夏にパリ市で開催されたオリンピック・パラリンピック競技大会をきっかけに、豊かな文化的資源や「STATION F」に象徴されるスタートアップ支援の取り組みにも改めて注目が集まった。本稿では、東京都立工芸高等学校とコルベール高等学校のパートナーシップ協定の締結や、現地7月11〜14日に開催された「JAPAN EXPO PARIS 2024」内での「日本留学フェア in フランス」の様子などを報告する。国際交流基金(本部東京・新宿区)によれば、フランスの教育制度は初等教育5年間、前期中等教育4年間、後期中等教育3年間という「5-4-3制」だ。あらゆる段階で「飛び級」や「落第」もあり得る仕組みと共に、通信教育により7月11〜14日の四日間で約20万人以上の来場者が訪れ、活況を呈した7月11〜14日の四日間で約20万人以上の来場者が訪れ、活況を呈した日本語学校の担当者が日本留学に関する情報を参加者に直接説明した日本語学校の担当者が日本留学に関する情報を参加者に直接説明したフランス日 本全段階の教育を受けることができるのが特徴だ。フランス語が公用語・国語であり、ヨーロッパ共同体(現・ヨーロッパ連合、EU)の複言語複文化主義に基づく言語遺産としての地方言語の保存と教育も活気を帯びている。どの教育段階においても、話す・聞く能力の育成に重点を置くことが求められている。フランス国内において日本語の人気は根強い。同基金が昨年3月31日に公表した『2021年度海外日本語教育機関調査報告書』によると、21年度時点のフランスの日本語学習者数は2万9,569人。18年度実施の前回調査と比較して5,419人(22.4%)増えて、世界の国・地域別で第12位となった。前回調査時の第16位から順位を上げており、西欧諸国の中では学習者数、日本語教育機関数のいずれにおいてもトップに位置している。なお、教育段階別に見ると、中等教育では日本語の学習動機として「アニメーション・マンガ・J-POP・ファッション等」をはじめとする文化や言語そのものへの興味を8割以上の機関が挙げており、関心が依然として高いことがうかがえるという。フランスではバンド・デシネ(bande dessinée)と呼ばれるフランス語圏の漫画があり、漫画を愛好する人々が多い。現に、フランスのアングレーム市で毎年開催される「アングレーム国際漫画祭」では、つげ義春氏、萩尾望都氏など多くの日本人漫画家が受賞しているほか、フランス政府はこれまで、故・松本零士氏や高橋留美子氏など複数の日本人漫画家に芸術文化勲章「シュヴァリエ」を授与している。これには、1970年代後半にフランス現地で放映されて伝説的な人気を博し、日本作品を呼び込む素地を形成した永井豪氏原作のアニメ「UFOロボ グレンダイザー」が寄与するところも大きい。フランスが日本文化の良き理解者であることは疑いようがない。フランスにおける日本の高校との交流に関する注目トピックスとして、昨春のhttps://daigakushinbun.com/  中等教育コレージュ(4年間)リセ(3年間)中等教育中学校(3年間)高等学校(3年間)就学前教育初等教育幼稚園・幼児学級小学校(5年間)初等教育小学校(6年間)グローバル・ニュース2024年12月27日(金)フランス・日本の学校教育制度(概略)複言語複文化主義に注目地方言語の保存と教育に熱舞台はJAPAN EXPO PARIS対面型の日本留学フェア開催漫画などの日本文化に共鳴日本語学習を行う者が多数東京都立工芸高等学校が渡仏コルベール高等学校との交流フランスの教育トピックス日本留学フェア開催!「JAPAN EXPO」内でで日本留学フェア開催!「JAPAN EXPO」内12vol.5日仏間の国際交流イベント続々最新の日本留学情報を現地で提供

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