キャリア&就職支援ジャーナル_第74号
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管理部人事総務課キャリアステップ会社情報9備考 問合せ八木政輝氏業界をリードする製品開発力、解析・分析力、加工技術●基幹事業 電子部品の加工、電子機器用部品ならびに半導体用部材の製造および販売 など●代 表 者 川森 晋治●設  立 1949年(昭和24年)●資 本 金 1億円●従業員数 345人電線などの加工をする「伸線」、スマートフォンやハイブリッド車に搭載される精密部品に欠かせない「めっき」、そして数ミクロンの極薄フィルムを加工して新たな価値を生み出す「フィルム」。この三つの加工技術をベース 入社している先輩の中には工業系学科卒業の方だけではなく、普通科・総合学科出身の方も少なくありません。めっき等の知識がなくても日々の作業を通じて知識を取り入れ、経験と共に成長できる環境だと言えます。[営業所] 東京営業所、名古屋営業所[工場] 大阪・神路工場、深江北工場、富山工場、京都工場 など意見などが通りやすいのも特長の一つ意見などが通りやすいのも特長の一つ機能材を社会に提供しながら、技術を重視する企業として環境に配慮しつつ人の未来と社会に貢献することを目指していきます。令和5年2月には、より高い電気伝導性と熱伝導性を併せ持つ物質「グラフェン」を使用した新しいめっき加工を開発しました。当社の独自製法によって耐摩耗性を46%向上させることに成功しました。さらには、環境負荷物質を使用していないため、環境に優しいのも特徴の一つです。この新規開発品の成功を踏まえて、いま以上に新しい製造方法の開発を模索し、さらなる発展を目指していきます。支えるモノづくりが好きな方、モノづくりに興味がある方は、当社を選択肢の一つとして検討していただけたらとても嬉しく思います。 電子部品加工企業のFCM株式会社(本社・大阪市、川森晋治取締役社長)の拠点は、大阪市の工場だ。ここを中心に、人々が生活する上で欠かせないモノづくりに注力する。いつの時代においても顧客に期待される変化対応型企業であり続けることを目指している。管理部人事総務課の八木政輝氏を訪ね、事業内容や特徴、魅力などについてうかがった。FCM株式会社は、精微を極める素材加工を駆使して部品を生み出し、かつ社会に新しい技術を提案していく開発型の加工会社です。「導電機能材事業」と「電子機能材事業」という二つの事業とこれらに付随するという三つの事業領域を展開しています。導電機能材事業は、昭和社会基盤を支えてきました。事業内容の一つである伸線とは、銅やアルミなどの素材を伸ばして顧客が求める細さに加工することをいいます。主に電力線や通信線の電線用、金属加工品の非電線用など日常生活のあらゆる場面に提供されており、最大4,500㌧の月産生産力を誇っています。品質や機動力、キメ細かい対応にも力を注いでいるため、伸線技術を活用した事業領域の拡大にも積極的に取り組み、着実にシェアを伸ばしてきました。電子機能材事業とは、いわゆる高精細の表面処理業であるめっき加工とフィル12種類のめっきを用途によって使12種類のめっきを用途によって使い分けて適切な加工を施していくい分けて適切な加工を施していく「伸線」「めっき」「フィルム」24年の創立から今日まで、ムの製造を指します。めっき加工は、素材の表面に金属の被膜をつくる加工技術をいいます。加工を施すことで防錆、光沢、はんだ付け性の向上、耐摩耗などさまざまな機能を付加することができます。これは、用途によってめっきの種類を変えています。当社で加工された製品は、スマートフォン・自動車・医療機器・ロボット・海底ケーブルなどの部材として採用されています。決して目立つ存在ではありませんが、素材が本来備えていなかった機能を付加できる点において、めっき加工はなくてはならない□縁の下の力持ち□のような存在と言えるでしょう。もう一つの技術、フィルムの製造は、薄くて柔らかい素材に高精細な回路を形成するもので、ベースとなるのはめっきの技術です。主な製造工法として、「Roll めっき液の分析を行い製品が正しめっき液の分析を行い製品が正しく加工されているか調べるく加工されているか調べるto Roll」という名の通り、ロール状で供給された素材を再びロールに巻き取りながら製造していくという連続的な生産方式を採用しています。これにより、加工品質の安定とスムーズな量産への移行が可能で、医療機器や産業機器、タッチパネルなどに用いられています。当社では、「製造」「営業」「品質保証」「技術開発」「管理」の5部門で人材を求めています。いずれも経験や資格は不問です。工業系の学科を卒業して、これまで学んできた知識やスキルを活かして活躍している方はもちろんいますが、普通科や総合学科出身の社員も少なくありません。仮に、入社当初は知識がなくても、日々の経験の積み重ねや先輩社員のアドバイスのもとで学びながら成長できる環境になっています。製造部門では、顧客から預かった材料を指定された条件のもと加工します。技術開発部門では新しい商品や工法の開発などに取り組みますが、開発に際して現在の製造を熟知している必要があるため、希望に応じて製造実習などを経験することもできる仕組みになっています。品質保証部門においては、良品を作り続けるために、製品検査やめっき液の分析等を行います。勤務地は、大阪市内の本社工場のほか、京都工場(京都市)、富山工場(富山市)で、工場ごとに事業が異なFCM株式会社では、社員の成長やチャンスを後押しする環境が整備されている。例えば、もともと人事総務課に配属され、採用活動や総務の業務に従事していたある社員が、品質保証部に異動する機会があり、新たにキャリアをスタートさせていると聞く。また、本来は営業職志望の者が、そのプロセスとして、一度製造部署に携わってから目指すケースも珍しくないのだという。一つの会社の中に多様な部署が存在するからこそ、さまざまな経験をすることが可能となって自分自身がさらに成長できる環境が実現しているのは、FCMの大きな特徴の一つだろう。技術開発部門に所属する社員の一人は、入社して1年目にして大きなプロジェクトのリーダーに任命されたという。自ら実験方法やスケジュールを考えてプロジェクトを動かすことが求められる分、実験が成功したり、初めての売り上げにつながったりすることがやりがいにつながったと述懐した。このように、一人ひとりのキャリアプランや考え方、なによりもやる気を評価するのがFCM流なのだろう。個別社員が活躍できる柔軟かつフレキシブルな環境が心強い。自由な社風そのものが、社員の自信に直結していくFCM。今後のさらなる活躍に大きな期待が寄せられている。見えない部品が社会を支えるモノづくり、電子部品加工企業第74号会社の強み・社風 当社は、携帯電話やゲーム機の中の部品、家の中に張り巡っている配線など表立って見えないけれど、普段みなさんが生活する上で必要不可欠な電子部品などの加工を行っている会社です。「支えるモノづくり」を通して、一緒に成長しませんか?〒537-0003 大阪市東成区神路3-8-36TEL 06-6975-1324 URLhttps://fc-m.co.jp/E-mailfcm_recruiting@fc-m.co.jp本紙 記者のります。大阪工場ではめっき・フィルム、京都工場は伸線、富山工場ではめっき・伸線と分けられ、最近では、新規開発の量産ラインを富山工場に新設しました。日本国内に四つの工場と二つの営業所を構える当社は平成30年、新たにフィリピン共和国に拠点を設けました。また、令和5年2月には、株式会社松尾製作所(本社愛知・大府市)グループの一員となり、取り巻く環境が大きく変わりつつあります。しかしながら、基本理念の「私たちの強みは何か、私たちは何を目指すのか」は一切変わることがありません。高品質・高精細・高付加価値の表面改質技術やキャリア&就職支援ジャーナル高等学校版https://daigakushinbun.com/仕事紹介に、当社ではお客様からお預かりした材料と指定された条件をもとに加工を行っていきます。特にめっき加工とは、材料の表面に金属の皮膜をつくる加工技術で防錆、光沢、耐摩耗などさまざまな機能を付加することができます。近畿・中国・四国2025年5月31日(土) FCM株式会社生まれ変わる新・製造業技術を重視する社内文化広範な部門で人材育成成長は経験・学びと共にFCMFCM株式会社株式会社暮らしを支えるモノづくり常に変化・進化を求め続ける柔軟な社風で社員の成長を支える柔軟な社風で社員の成長を支える見えない部分で人々の生活を支える確かな部品製造技術見えない部分で人々の生活を支える確かな部品製造技術自己成長を通して地域社会と未来に対して貢献する自己成長を通して地域社会と未来に対して貢献する電子部品の加工企業人の未来と社会に社会に貢献近 畿近 畿・・中 国中 国・・四 国四 国

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