キャリア&就職支援ジャーナル_第74号
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123451234123123456345678912345612312312345610* 外務省・文部科学省の発表資料などをもとに編集部で作成。いずれも複数存在する学校系統・ルートの中から代表的なものを抜粋しているため、修業年限や接続の仕方など、これによらないものもある。また、所定の学校卒業・修了、指定単位の修得等を基礎資格として実現する他の学校等への編入学については基本的に割愛。なお、海外諸国・地域に関しては、現地の制度変更等により、ここに示す情報と最新の状況が異なる可能性がある学年年齢学年(歳)グエングエンも、そうした印象が否めないという話だ。 昨年6月14日、技能実習制度を発展的に解消して「育成就労制度」を創設することを取り決めた「改正出入国管理法」などが国会で可決・成立した。育成就労制度の創設に伴い、就労を通じた人材育成および人材確保を目的とする新たな在留資格「育成就労」を設ける。原則3年間の就労を通じ、在留資格「特定技能1号」の水準の人材に育成する。要件はあるものの、「特定技能1号」や「特定技能2号」への移行を見据えた制度設計となっており、日本でキャリアアップしながら働く道筋を描きやすくなるという。この改正法は令和9年までに施行される。 フランスパンにハムやなますなどを挟んだファストフード「バイン・ミー」をはじめ、米粉でできた平麺と牛・鶏スープの「フォー」や、タピオカ・フルーツ入りのぜんざいとかき氷のような味わいのデザート「チェー」など、フランスや中国の影響を受けつつも独自の食文化が発展するベトナム社会主義共和国。本稿では、ベトナムの教育制度や日本の高校生との交流の取り組みをお伝えすると共に、2月21・22日にホーチミン・ハノイの2都市で開催された「日本留学フェアin ベトナム」の様子を報告する。日本におけるベトナムの漢字表記は「越南」。「越国南方の地」を意味する。王朝が全土を統一し、「越南」と称したことがその由来と伝わる。日本は江戸時代後期の文化・文政年間の頃だ。ベトナム語の単語の多くは漢字をベトナム式に読み下したもので、日本語の「音読み」に近いとされている。国際交流基金(本部東京・新宿区)によると、ベトナムの教育制度は小学校5年間、中学校4年間、高等学校3年間の「5-4-3制」だという。義務教育は小・中学校の9年間。公用語はベトナム語だ。同基金が2023年3月31日に公開した『2021年度ベトナム日本育成就労制度育成就労制度ベトアメリカン短期大学(American Polytechnic College)将来の日本就職を見据えて、日本留学を目指す学生が多く来場した将来の日本就職を見据えて、日本留学を目指す学生が多く来場した1・2年次の生徒から日本留学に関する質問が寄せられた1・2年次の生徒から日本留学に関する質問が寄せられたチャン・フー高校(Tran Phu High School)3年次の生徒800人が来場し、日本語学校等のブースは賑わいを見せた3年次の生徒800人が来場し、日本語学校等のブースは賑わいを見せた早期の日本就職を希望する者も含め、3年次の生徒700人が参加した早期の日本就職を希望する者も含め、3年次の生徒700人が参加した21・22日、ベトナム現地の日本留学希望者を対象とする「日本留学フェア in ベトナム」を開催した。今回は、現地の教育機関でそれぞれ校内ガイダンスを行う形式となった。初日となった2月21日、ベトアメリカン短期大学(American Polytechnic College、ベトナム・ホーチミン市)で実施した校内ガイダンスには、留学希望の学生32人が参加した。主にグラフィックデザインを学ぶ学生が来場。特に、日本での就労に向けたビザの取得やキャリアパスに関する質問が多く投げかけられた。舞台を、ズオン・ヴァン・ティ高等学校(Duong Van Thy High School、同)に移して行われた校内ガイダンスには、同校の1・2年次の生徒22人が足を運んだ。日本語学校などの参加校と来場者との交流会では、各校が約20分間の持ち時間で、プレゼンテーションを行った後、質疑応答の場を設けた。日本語能力試験(JLPT)や日本との国際交流に関する質問などがあった。ズオン・ヴァン・ティ高校(Duong Van Thy High School)ドンヒー高校(Dong Hy High School)翌22日にチャン・フー高等学校(Tran Phu High School、ベトナム・ハノイ市)で開催した校内ガイダンスには、3年次の生徒800人の来場があった。同校が主催する校内ガイダンス「キャリアフェア」で日本留学に関するブースを設置し、個別相談に応じた。ブースには日本の大学進学を希望する者が多数詰めかけた。特に、東京や大阪などの都市圏内の大学に、関心が集まったようだ。その後、やはりハノイ市にあるドンヒー高等学校(Dong Hy High School)の「はし留学センター」で開かれた校内ガイダンスには、3年次の生徒700人が来訪した。日本語学校などの参加校がそれぞれ約20分間のプレゼンテーションを披露し、生徒との個別相談を行った。同校には地方出身の生徒が多く、早期に日本で働くことを目指す者が多かった背景もある。ラ社は本年9月18〜20日にも、ベトナムのハノイ市・フエ市・ホーチミン市で「日本留学フェア」を開催予定だ。19世紀の初め、阮海外日本語教育機関調査報告書』によると、21年度時点のベトナムの日本語学習者数は16万9,582人。18年度実施の前回調査と比較して4,939人(2.8%)減少したが、世界の国・地域別で第6位を維持した。ベトナムにおける日本語教育事情の特徴として、他国と比べても、日本での技能実習・研修の予備教育として日本語を学習する者が多い点が挙げられる。実際に、日本の出入国在留管理庁が3月14日に公表した「令和6年末現在における在留外国人数について」によると、24年末現在でベトナム国籍を有する在留外国人63万4,361人のうち、「技能実習」の在留資格を持つ者は21万2,141人で、33.4%を占めた。これは、技能実習生として訪日・在留するベトナム人が突出して多いことを裏づけている。日本では「技能実習制度」を発展的に解消した「育成就労制度」も大きい国・地域の一つと言うことができるだろう。高校生を中心とする日本とベトナムの交流に関する直近の注目トピックスとして、去る3月26〜31日の期間中、茨城県結城郡八千代町に在住する高校生5人と大学生3人がベトナムのラムドン省ラックズオン県とホーチミン市へ派遣されたことを紹介したい。これは、八千代町の令和6年度「八千代町青少年海外派遣事業」の一環として実施したもの。八千代町の友好都市であるラムドン省ラックズオン県の学生との交流を通して相互理解を深め、友好親善の礎となることを目的とする。3月26日、現地のリエンクオン国際空港(ベトナム・ラムドン省)に到着した派遣団の一行は、翌27日にはダラット大学(同)の日本語学科の学生と交流。さらに28日にはランビヤン高等学校(同)での授業体験に参加し、ベトナム現地の高校生と親睦を深めた。このほか、ラムドン省クーラン村での少数民族文化体験やホーチミン市内の戦争証跡博物館の見学等を通して、知見を広げた。最終日の31日には、タンソンニャット国際空港(ベトナム・ホーチミン市)を発ち、八千代町役場に戻った。なお、八千代町では令和7年度「八千代町青少年海外派遣事業」の参加者を6月30日まで募集中だ。募集要項を確認して欲しい。進路情報研究センター・ライセンスアカデミー(本社東京・新宿区)は2月を創設するこ*1とが決まり、その影響が最第74号キャリア&就職支援ジャーナル高等学校版https://daigakushinbun.com/短期大学(2〜3年間)1112131415161718192021222324大学(4〜6年間)短期大学(2〜3年間)専門学校(1〜4年間)中等教育基礎中学校(4年間)普通中学校(3年間)大学(4〜6年間)中等教育中学校(3年間)高等学校(3年間)就学前教育初等教育託児所・幼稚園小学校(5年間)初等教育小学校(6年間)*1*1技能実習制度技能実習制度グローバル・ニュース2025年5月31日(土) 「外国人技能実習制度」は国際貢献のため、開発途上国等の⬇⬇⬇外国人材を日本で最長5年間受け入れ、OJTを通じて技能を移転するという趣旨の制度で、平成5(1993)年に創設された。令和6(2024)年末現在、日本全国に45万6,595人の外国人技能実習生が在留し、国籍・地域別の受け入れ人数はベトナムが21万2,141人(構成比46.5%)で最多だった。 ただし同制度は、その実態として低賃金や雇用主の不当な行為の横行など、労働搾取ではないかと問題点が指摘され続けてきた。それがごく少数であってベトナム・日本の学校教育制度(概略)「越」は阮王朝の「越南」に由来技能実習制度との深い関わり茨城県八千代町の交流事業高校生らがラックズオン県へ舞台はホーチミン市・ハノイ市対面式校内ガイダンスを開催vol.72/21ホーチミン市内で校内ガイダンス2/22ハノイ市内で校内ガイダンスベトナムの教育トピックス多様多様なな分野分野ででベトナムベトナムとのとの人的交流人的交流がが深化深化12現地の高等学校等で開催!日本留学フェア in ベトナムが好評日本留学フェア in ベトナム

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